運用ノウハウ
アスペクト比とは?計算方法や種類をご紹介
今回の記事では、アスペクト比について、計算方法や代表的な種類を解説します。
アスペクト比とは
アスペクト比(画面比率)とは、ディスプレイや動画の横(長辺)と縦(短編)の比率を表した数値(縦横比)です。
推奨されるアスペクト比は、デバイスによって異なります。
代表的なアスペクト比としては、「4:3」(スタンダード)と「16:9」(ワイド)の2種類が挙げられます。
アスペクト比の計算方法
アスペクト比の計算方法は、まず横と縦の最大公約数を求めることから始めます。
続いて、その最大公約数で縦と横を除算して算出します。
横1024px×縦768pxの場合、最大公約数は256です。
縦横それぞれを256で除算すると、アスペクト比4:3となります。
横1920px×縦1080pxなら、最大公約数は120となり、縦横それぞれを除算した数値は16:9です。
ほかにも、アスペクト比を計算するツールやサイトなどを利用すれば、簡単に求められるでしょう。
アスペクト比の主な6つの種類
動画配信にはさまざまなプラットフォームがあり、推奨するアスペクト比も異なります。
動画制作に使用されているアスペクト比のなかから、代表的な比率を6つ紹介します。
16:9(ワイド)
16:9(ワイド)は、現在の地上波デジタル放送テレビやドラマ、アニメDVDなどに最も多く使用されているアスペクト比です。
YouTubeをはじめとした動画配信プラットフォームの主流でもあります。
主流となっている解像度は1280p×720pです。
1920p×1080pで制作することで高解像度(フルHD)の動画になります。
4:3(スタンダード)
4:3(スタンダード)は、2011年7月、地上波放送がデジタルに完全移行する以前のテレビやDVD、ビデオなどで最も使用されていたアスペクト比です。
現在でも一部のCMやDVDメディアなどで目にすることがありますが、このアスペクト比で動画を制作する機会はなくなってきています。
解像度は640p×480pが主流です。
2.35:1(シネマスコープ)
劇場で上演される映画で最も多いアスペクト比が2.35:1シネマスコープです。
一部のミュージックビデオやCM、ドラマでも使われることが増えてきています。
YouTubeでの動画配信でも、あえてシネマスコープを採用するケースもあります。
映像の上下に黒い帯が表示され、映画のような見え方になったり、コントロールバーやタイトル文字が映像にオーバーレイされる効果があり、一般的な16:9ワイドとは違った雰囲気を演出できるからです。
一般的な解像度は1920p×817.02pです。
1:1(スクエア)
スマートフォンの普及とともに広く使われるようになったアスペクト比です。
世界的人気のSNS「インスタグラム」の推奨サイズに1:1スクエアがあることから、スマートフォン用の動画広告制作などで多く採用されています。
動画配信で1:1スクエアを採用する場合は、視聴シーンをよく考える必要があります。
9:16(縦撮り)
1:1スクエア同様、スマートフォンの普及によって採用される機会が増えたアスペクト比です。
若者を中心に人気の動画配信アプリ「TikTok」はじめ、スマートフォンから気軽に動画配信できるアプリでは、スマートフォンを縦向きにしたまま視聴できる9:16縦撮りが主流となっています。
「インスタグラム」で利用できるライブ配信機能・インスタライブでも、9:16(縦撮り)が主流です。
16:10(WXGA)
PCのディスプレイや、プロジェクターのスクリーンサイズに使用されていることが多いアスペクト比です。
解像度は1280×800が一般的です。