ウェブ用語
WebPデータ・WebP形式とは【用語説明】
WebPデータ(WebP形式)とは、Google公式の画像形式で、Webサイトの表示速度の短縮やトラフィック量の軽減を目的としており、圧縮率が高いのが大きな特徴です。拡張子には「.webp」が付与されます。
WebPのメリット・デメリット
WebPのメリット
表示速度を改善できる
Webサイトで使用する画像をすべてWebPに変換することで、サイトを表示する速度を上げることができます。WebPへの変換で画像が軽量化されるため、サイトの読み込み時間が短縮されるためです。
ユーザーが興味・関心を抱いてサイトへ移動しても、サイトの読み込み時間が長いと離脱してしまうおそれがあります。表示速度を上げてサイト読み込み時間を短縮することは、ユーザー側のストレス軽減や離脱率低下につながり、離脱率が下がることでサイト滞在時間が長くなるため、より多くのユーザーに記事を読んでもらえるようになるのです。
画像サイズを軽量化できる
画像のファイルサイズを軽量化できる点もWebP活用のメリットです。JPEGと比較すると、WebPの場合25~34%ほど圧縮して画像を扱うことができます。
圧縮した画像を比較すると、画質の荒さや見た目の印象はほぼ変わらないにもかかわらず、ファイルサイズは大きく減少しています。
Webサイトに課金制クラウドサービスを利用している場合、画像をWebPで軽いデータに変換することでクラウド料金軽減にもつながるでしょう。
圧縮率の向上でSEO対策になる
ページの表示速度は、Googleの検索アルゴリズムにおける評価ポイントの一つです。2021年6月からコアウェブバイタルの指標がスタートし、より一層ページスピードの改善の重要性は高まっています。
そのため、WebPに変換して表示速度を改善することは、ユーザビリティを高めて離脱率を減少する効果を得られるだけでなく、有益なページと判断され評価を高める見込みもあるため、SEO対策としても重要です。
ただし、サイト内全画像の形式変換には時間と手間を要するため、画像データ以外の要素が読み込み速度を悪化させていないかなど、改善事項の優先度を見極めて対応することが大切です。
WebPのデメリット
非対応のブラウザがある
対応可能なブラウザを増やし続けているWebPですが、すべてのブラウザに対応しているわけではありません。
2020年9月からiOS版のSafari(14.3以降)でもWebPの使用が可能になりましたが、ブラウザのバージョンが古い場合やInternet Explorerは非対応のままです。(Internet Explorerに関しては、ブラウザ自体のサポートが終了しているので、対応の予定もありません)